これはいい話

 中国、オーストラリア、アメリカなどが主要な生産国ですが、年間2500トンぐらい生産されます。工業製品や宝飾品として消費される一方、供給が毎年あるので必ず上がるというものでもありません。また金に関して気になることを言う人もいます。今の世界の金(キン)の総量は公式には15万トンと言われていますが、副島隆彦氏は実際は50万トンあるだろうと言っています。ベンジャミン・フルフォード氏はもっと多いと言っています。そしてこれまで市場に流通してこなかった金(キン)が表に出てきて流通しだすと、金は暴落すると言っています。こうした話の真偽を確かめるすべはありませんが、気になるところではあります。

 年金として期待するなら、急激な上昇はなくてよいから、毎年少しづつ確実に上がることが望まれます。
 そしてインフレに強いという絶対的な条件があります。年金として怖いのはなんといってもインフレです。せっかく積み立てたものが、インフレで価値を失ったら悲惨の一語です(その点では、私はアベノミクスが将来、急激なインフレを招く可能性を懸念しています)。

 2008年のリーマンショック以来、私はそうした年金の代わりになるものはないかなあ、と考えてきました。
 でも全然見当たりません。そのうち、そんな上手い話は世の中にないのだろうと考えるようになっていきました。そんなときに出会ったのが、加治将一(かじまさかず)氏の『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』(東洋経済)だったのです。
 ここではアンティーク・コインを実際にやった人々の体験談を、本から3つ取り上げて紹介したいと思います。


○コイン・コレクターの体験

 最初は、普通のサラリーマンをしていてコインを趣味で集めていた男性の例です。

 ・・・<『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』、p76~p79から抜粋開始>・・・

 小学生のころから切手を触っており、コインにも興味はありました。
 きっかけは、ソ連に捕虜として拘留されていた父からロシアの古いコインを貰(もら)ったことです。
 サラリーマンになって、付け足すようにコインをせっせと買いはじめたのです。
 女房からはゴミ扱いされていましたが、月4、5万円の小遣いの範囲内で買っていたので、文句は言わせません。
 年代は15世紀から20世紀のロシア・ コインでしたが、当時は安いこともあって、数多く買えました。
 25年間で、投下資本は1500万円くらいでしょうか、いつの間にか枚数が2000枚近くになっていました。
 そのころ、家族の一人が大病に陥り、急に治療代が必要になって、手持ちの半分をオークションで売りに出したのです。
 目の前でどんどんと値が上がり、結果はなんと、1億8000万円です。 まるで夢のような出来事で、妻と私は手を取り合って泣いたものです。
 みなさんにぜひお伝えしたいことは、僕のような一介の月給取りでも、億万長者になれるということです。
 私の場合は月平均5万円ですから、車の維持費以下です。
 車を25年間持っていてもなにも残りません。ゼロ円です。 しかしコインは1億8000万円の現金をもたらし、まだ家には1000枚近いコインが残っているのです。
 一度、おやりになれば分かると思いますが、一度コインを買いはじめると、無駄遣いをしなくなります。
 居酒屋で一杯やるくらいならコインを買う。車を買うならコインを買う、といった案配です。
 節約に苦痛はありません。趣味人の感覚とはそういうものだと思います。コレクションが増える充実感と達成感は、幸福感に包まれることはあっても、酒が少々飲めないからといって、車が買えないからといって、惨めなことはありません。逆に節約が楽しいのです。
 サラリーマンですから高い金貨には手が出ず、シコシコと安い銀貨と銅貨ばかり狙っていたのですが、これが時期的にかえって良かったのだと思います。
 夢のようなお力ネを手にしたということもさることながら、感激したのは長年のコレクションが、世界のバイヤーにこれだけ評価されたということです。そして家族を救えたことです。
 今は早期退職し、これからは残りのコインを整理しつつ、ロシアのコインについて論文でも書きたいと思っています。

◎自分にとってコインとは?

 歴史に、参加しているという充実感です。
 それとこれからは、ますます厳しい時代になると予見しているので、他のどんな年金よりも高額な、頂点に君臨するがごとき年金として心強く思っています。
 残りの1000枚は、そんなに期待はしておりませんが、4000万~5000万円にはなります。

 ・・・<抜粋終了>・・・


 これほど成功した例は珍しいと思います。
 ソ連崩壊後に崩壊したロシア経済ですが、プーチン政権となり原油高の恩恵もあり、ロシア経済は急速に回復します。
 金持ちが増えると、どこの国でも同じですが、コイン収集が活発になります。最近ではロシアや中国のリッチ層が、大量にコイン市場に流れるようになりました。この男性は、そうした流れに乗った成功例と言えます。


 ・・・<『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』、p118~p119から抜粋開始>・・・

 私は中国人です。
 リーマン・ショック以降のヨーロッパ経済危機は、我が国を直撃しました。
 輸出が止まり、工場が潰れ、労働争議がいたるところで勃発しております。ですから、身の危険を感じて、夜逃げをする経営者があとを絶ちません。
 賃金が支払えなくなると、決まって起こるのが暴動です。
 チベット、ウイグル、内モンゴルの民族暴動も深刻で、政府は必死で押さえにかかっていますが、そうそう力で押さえきれるものではありません。
 政府内の派閥対立も激しくなっています。
 国は、問題を極端に小さく見せかけておりますが実際は違います。
 今、我が国で起こっていることは波状的なクラッシュです。
 幸いなことに、私は真実の見える政府筋の近くにいますので、2、3年前から危機は感じていました。
 この先、国はどうなるのだろう、「元」を持っていてもどうにもならないのではないか。不安でいっばいだった私は、秘かに政府の高官から古銭を教えられました。
 親類も含めて、自分たちのあらゆる預金や不動産、債券を洗い出し、そのすべてをコインに変えることにしたのです。
 2年前から東京の、とある古銭商から買っています。
 買った古銭はそのまま、東京の貸金庫に預けているので、なにかあった場合、身一つで国から逃げられます。
 私の場合は、信じている古銭商に全部まかせていますが、自分の国のものではなくヨーロッパとアメリカの古銭を中心に買ってもらっています。

◎自分にとってコインとは?

 「元」に変わる通貨、希望の星です。
 もっとたくさん買いたいのですが、古銭商の方が慎重で、ちゃんとしたものを厳選しているらしく、まだ2億~3億円しか買えていないのが歯がゆい思いです。

 最後は、日本人投資家の証言です。

 ・・・<『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』、p158~p160から抜粋開始>・・・

 性格はめちゃめちゃ慎重です。長い間株、債券、外為を手掛けてきましたが、石橋を叩きすぎて壊してしまうくらい慎重だったからこそ、この不況でも火傷は軽くて済んだと思っています。私の興味は投資、それだけです。こう言ってはなんですが、コインそのものに興味はありません。儲けるための手段と考えています。ですから今からでも、株が儲かるというなら株に鞍替えしてもいっこうに差し支えないくらいですが、はっきり言ってここまでおかしな時代になってしまっては怖い。恨みがましいようですが、問題は日本人の気質です。典型的な貯蓄型の民族なので、株式投資はなじめません。


 一人あたりの投資金額は、アメリカ人の50分の1にも満たず、日本株の世界では、終始一貫しての頼りは外国の機関投資家なのです。ですから今さら日本人を喚起して、株式投資に向かわせるには限界があり、その点、コインは外国人と共通の商材ですから、日本人を当てにしなくてもいいのです。
 日本の畑は小さい。広大な外国のコイン畑から果実をもぎ取る作戦です。
 コインが外国で値上がれば、インターネットで世界中がその値段になります。
 とりわけギャンブラー気質の高い国家、中国、韓国、ブラジル、インドなど新興国がぐんぐん台頭し、彼らに引きずられた価格がすぐさま顕著に市場に反映されます。
 投資の基本はローリスクかつハイ・リターンですが、これを期待できるのは唯一コインだけで、今のところライバルは見当たりません。
 私が今まで、あらゆる投資を手掛けてきた結果の結論です。

 日本人は、コイン投資についてはだれも知りません。
 少なさと言ったら、周りに砲丸投げや槍投げの趣味の人がいないのと同じくらいです。
 外国では古銭学という学問があり、子供にコインを持たせて経済を学ばせるほどの身近さですから、まったく距離感が違うのです。
 主に東京、ニューヨーク、ジュネーブ、チューリッヒのオークションで買っています。
 最初は目利きがなかったので、信頼のおけるディーラーにくっついて回り、一緒に買ってもらっていましたが、オークションの世界はきわめてオープンで、アメリカン・へリテージという大きなディーラーなどがインターネット上で価格を公表している関係上、今では、ほぼ値段が読めるようになりましたので、これからは6~7割を自分で買い付けたいと思っております。





コメント

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No title

いつも拝見しております。
幅広い情報を提供していただき、感謝しております。

私も1年前からコインを収集しております。
コインのイベントにも足を運んで、オークションにも参加してみましたが、オークションは割高に感じています。
コインを入手するならば、信頼できる業者がオークション以外で仕入れたものを買えるのがベストです。
相続・離婚・事業破綻で止むを得なく、かつ至急お金が必要なため、業者が現金で買い取ったコインは、珍品が多くて割安感があります。

入手するときは業者から、売るときは業者を通してオークションに出すのがベターのようです。

No title

まえけいさん

貴重な情報、感謝します。僕もコインについても勉強しなければいけませんね。

No title

これは骨董といわれる領域で、信頼の置ける業者が売るものを買うことです。kenjiも独り、付き合いがあるが<掘り出し物が出た>に尽きる。前回のりーまんショックの時は、いいものが出た。ただそのときですら仮に購入しても次、売る時、売れやすいものでないと困る。
 100年あとというなら、いいけれども。前回。前田青邨の有名な絵の下絵を掛け軸にしたものを紹介されたが、かわなかった。
 金額は20万くらいだったと思う。それが安いかどうかは不明だが、あの世界は気に入る、気に入らないで買うことで、自身の買う金額の上限を決めておくことだと思う。
 日本の掛け軸にはいいもので、意外と安いものが多いとは思っている。それが出たときは買うといい。その知識および物はやはり信頼の置ける人に依存する。
 大きな経済変動があるときや、事業者が至急の金策の時には出る。
 ここ二年はそれらの紹介はない。田舎の狭い世界に過ぎないがそれでも、ここの世界を見ると、世の中のうごきがわかる。
 まったくひどいとのことだが出物はない。買う人がいないとの事でした。

 金貨は市場がないこと骨董と同じでしょう。以前書いたと思うが知り合いの質屋に尋ねたところ<やめといたほうがいい>との事でした。何か金貨は難しいものがあるようです。もっともそれは10年以上前のことです。換金性に大きな問題があるようです。

No title

日本と海外での金貨換金性と関係あるかもしれませんね。
プロフィール

禅師

Author:禅師
投資顧問 

今年は先行投資、出費のみ

実績:

2016年 先行投資50万円
2015年 先行投資300万円
2014年 先行投資300万円
2013年 先行投資250万円

住所:東欧(?まで)
好物:海老チャーハン
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趣味:旅行
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