『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』

『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』(遠藤誉著 朝日新聞出版)

すさまじきは権力闘争。薄煕来事件は世界の耳目を集めたが、薄煕来は重慶市の書記になるや否や、すぐさま前書記だった有力者、汪洋が抜擢した公安や司法関係者を逮捕投獄、80日間で3万件以上の刑事案件と摘発、1万人近くを逮捕、文強(司法局局長)を死刑にし、民間経営者らから汚職名目で2700億元を没収、それを唱紅キャンペーン(実質的に毛沢東礼賛運動)につぎ込み、なんとしてでも国家主席に上り詰めようとする。
権力闘争の背景にある中国社会の有様にも度肝を抜かれる。ある意味惚れ惚れするほど合理的に『欲』を追求、毛沢東のスローガン「前に向かって進め」は「銭に向かって進め」に置き換えられ、「愛人になる女子大生」の価格表がネット上で発表される。役人の家には金品を持参する者が門前列をなし、受け取らない役人は信用されない。下水道にたまった油をかき集めて作る再生食用油が出回り、乳児用粉ミルクにプラスチックの原料を混入して売り込む。

こんなすさまじい社会においては、自己保身しか考えない権力亡者でないと政治闘争を勝ち抜けないのではないかとすら思う。ところが、習近平も含め歴代国家主席や最高権力集団=政治局常務委員会(通称チャイナ・セブン)の経歴を眺めてみると、その多くは重要な地域の書記を複数経験、チベットを始めとする政治的に困難な地域の暴動鎮圧など行政経験実績は豊かだ。習近平・次期国家主席も浙江省と上海市の書記を歴任、実績をあげたうえで抜擢されている。ポピュリスト指向の薄煕来はちゃんと失脚するようなシステムも機能している。
また、共産党には幹部育成のための党校があり、政治学から経済学にいたるまできちんと教育されることになっているらしい。国の指導層は実際の実務や政務を経験、淘汰されてきた人材で、政治的腐敗にまみれているかどうかは別にして知的にも能力的にも優れている。ひとことでいえば、まさに「官僚資本主義的な社会主義国家」(チャイナ・ナイン)が出来上がっている。

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日本もそうですが、どの国も他国からみれば微妙な均衡の上に成り立っていますね。だから単純に欧米が素晴らしいということは言いきることはできない。中国はあれだけたくさん人口のいる国をマネージするためには拝金主義にゆだねざるを得ないのかもしれない。

例えば、世界が恐慌になるということ。これも私はよく分からない。あるいは今、既に世界が恐慌になっているのかもしれない。結局、投資の世界でみる場合、分散したうえで大勝利を得ることなく、一定の期間は多少の集中をしてリスクをとることだと思う。
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禅師

Author:禅師
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今年は先行投資、出費のみ

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2016年 先行投資50万円
2015年 先行投資300万円
2014年 先行投資300万円
2013年 先行投資250万円

住所:東欧(?まで)
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