フィンランド政府: ユーロ崩壊に備えている
[ロンドン 17日 ロイター] 17日付の英紙デーリー・テレグラフによると、フィンランドのトゥオミオヤ外相は、欧州首脳陣はユーロ崩壊の事態に備えるべき、との考えを示した。
同相は、フィンランド政府当局者が「あらゆる不測の事態に備えた実施計画」を用意し、ユーロ崩壊に備えている、と語った。どのようにユーロを離脱するかのルールはないが、これは時間の問題で、南部、もしくは北部のどちらかが離脱する。ユーロの縛りは数百万人に悲劇をもたらし、欧州の将来を破壊している」と指摘。「大惨事が起こり、資金は底をつく。最初にユーロを離脱し、全ての責任を負うということを、誰もが避けている」と述べた。そのうえで、ユーロの崩壊により欧州連合(EU)はより強固なものになる、との考えを示した。「こうした考えはフィンランド国内で誰かが提唱しているものではなく、ましてやフィンランド政府の考えでもない。ただ、われわれは準備しておく必要がある。ユーロ崩壊はEUの終わりではなく、EUの機能はむしろ強化されるだろう」と主張した。
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高年さんブログより転載
2012年8月17日 金曜日 一般公開
解説
★昨年5月から今年の8月まで1年4ヶ月間強 連続 米国株型投資信託から流出が継続しています。 (2)を参照して下さい。
その流出合計は216B$弱(約17兆円)になりました。 これは史上最長記録です。
★(1)を参照して下さい。 過去の連続記録です。 2007年3月から2008年1月の連続流出は11ヶ月間で、その総額は116B$強(約9.2兆円弱)でした。
2008年6月から12月の連続流出は7ヶ月間で、その総額は117B弱(約9.2兆円強)でしたので、
今回の16ヶ月間連続の216B$流出は、その時間的長さも金額的にも約2倍の規模となっています。
★さて、8月の第一週と第二週の流出額は約9B$(712億円強)になり、単純計算で2倍しますと、8月の総流出予想額は18B$(1.4兆円)と昨年の夏頃と同等レベルの巨額流出になります。
★株式型投資信託から流出した資金が、そのまま地方自治体等の債券市場へ流入しているかと言えば、決してそうではありません。 昨年末では、相当な額が地方自治体等の債券市場へ流入していましたが、現在 その勢いは非常に弱くなっています。 現在進行形で地方自治体の財政悪化が進んでいます。 この状況を見れば、州債等を買うような気持ちにはならないのでしょう。
▽前回の最大連続流出は2007年3月から2008年1月の連続流出でした。 リーマンショックが起きる半年以上前でしたが、投資信託を扱う年金基金の運用担当者達は何が起きるかは判らないまでも、何かが起きると確信をしていました。 それは私のブログのバックナンバーを読めば判るはずです。
再び現在時点が、そのような確信的雰囲気の状況にあります
同相は、フィンランド政府当局者が「あらゆる不測の事態に備えた実施計画」を用意し、ユーロ崩壊に備えている、と語った。どのようにユーロを離脱するかのルールはないが、これは時間の問題で、南部、もしくは北部のどちらかが離脱する。ユーロの縛りは数百万人に悲劇をもたらし、欧州の将来を破壊している」と指摘。「大惨事が起こり、資金は底をつく。最初にユーロを離脱し、全ての責任を負うということを、誰もが避けている」と述べた。そのうえで、ユーロの崩壊により欧州連合(EU)はより強固なものになる、との考えを示した。「こうした考えはフィンランド国内で誰かが提唱しているものではなく、ましてやフィンランド政府の考えでもない。ただ、われわれは準備しておく必要がある。ユーロ崩壊はEUの終わりではなく、EUの機能はむしろ強化されるだろう」と主張した。
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高年さんブログより転載
2012年8月17日 金曜日 一般公開
解説
★昨年5月から今年の8月まで1年4ヶ月間強 連続 米国株型投資信託から流出が継続しています。 (2)を参照して下さい。
その流出合計は216B$弱(約17兆円)になりました。 これは史上最長記録です。
★(1)を参照して下さい。 過去の連続記録です。 2007年3月から2008年1月の連続流出は11ヶ月間で、その総額は116B$強(約9.2兆円弱)でした。
2008年6月から12月の連続流出は7ヶ月間で、その総額は117B弱(約9.2兆円強)でしたので、
今回の16ヶ月間連続の216B$流出は、その時間的長さも金額的にも約2倍の規模となっています。
★さて、8月の第一週と第二週の流出額は約9B$(712億円強)になり、単純計算で2倍しますと、8月の総流出予想額は18B$(1.4兆円)と昨年の夏頃と同等レベルの巨額流出になります。
★株式型投資信託から流出した資金が、そのまま地方自治体等の債券市場へ流入しているかと言えば、決してそうではありません。 昨年末では、相当な額が地方自治体等の債券市場へ流入していましたが、現在 その勢いは非常に弱くなっています。 現在進行形で地方自治体の財政悪化が進んでいます。 この状況を見れば、州債等を買うような気持ちにはならないのでしょう。
▽前回の最大連続流出は2007年3月から2008年1月の連続流出でした。 リーマンショックが起きる半年以上前でしたが、投資信託を扱う年金基金の運用担当者達は何が起きるかは判らないまでも、何かが起きると確信をしていました。 それは私のブログのバックナンバーを読めば判るはずです。
再び現在時点が、そのような確信的雰囲気の状況にあります